初期の虫歯は削って詰め物で補修するとエナメル質が失われ、歯は本来の保護機能を失い、外敵の侵入を許してしまいます。
そこに詰め物をするわけですが、歯とは異なる異物を接着します。
滅菌・接着技術で何年も取れない詰め物を作ることは可能ですが、結局詰め物が取れてしまうという経験をされた方も多いと思います。
その時、以前に削った部分に虫歯が再発・進行していることが多く、次の治療ではさらに削る部分が増え、次は被せ物をすることになり、さらに被せ物で隙間を汚してしまう。それが虫歯の原因になる・・・。
この繰り返しで、やがて歯を失うことになります。
すべての虫歯をすぐに削らなければならないわけではありません。
削るべきかどうかは、定期的なチェックでフォローします。
削る場合でも、う蝕検知液を使って、削る量を必要最小限にします。
このフォローアップを行うために、定期的検診で早期発見・早期治療を行います。
その際、歯科衛生士によるクリーニング(歯垢・歯石の除去)、磨き残しの確認、歯磨き指導などを行います。
当院では、むし歯や歯周病になってから治療するのではなく、お口の健康を維持することでむし歯や歯周病にならないことが一番だと考え、「予防」に力を入れています。
そこで、当院では専任の歯科衛生士による口腔内全体の予防プログラムを用意しました。
患者さんのお口の健康をサポートするために、むし歯や歯周病の効果的な予防法を説明し、治療後のお口の健康をしっかりサポートしていきます。
80歳で平均20本の歯が残っている先進国のスウェーデンでは、治療ではなく、歯の掃除や歯と歯茎の健康状態のチェックなどの予防(メンテナンス)のために歯科医院に行くことが一般的です。
これは、アメリカやヨーロッパ諸国でも同じです。
3ヶ月に1回は定期的にメンテナンスに行きましょう。
超音波スケーラーで付着した歯石を除去します。
その後、歯石の沈着を防ぐために歯面を研磨します。
症状によってはフッ素を同時に塗布することもあります。
一般的なクリーニングとの違いは、歯の表面を磨くのに時間がかかることと、使用する薬剤が変わることです。
クリーニングでは物足りないと感じている方や、歯石がつきやすい方におすすめです。
当院で導入したEMSのエアフローワンは、世界最高水準のモデルです。
患者さんへの負担も少なくて済みます。
エアフローワンは、ジェット噴射の力で歯に付着した汚れを吹き飛ばす装置で、微粒子を含んだ水を歯に勢いよく噴射し、タバコのヤニや飲食物の着色汚れを強力に吹き飛ばします。
エアフローワン施術後は、歯の表面がツルツルになり、歯本来の白さや明るさを取り戻すことができます。
歯や歯ぐきを傷つけることなく、歯周ポケットのバイオフィルムを除去することもできます。
歯の表面に勢いよくスプレーし、歯の汚れ、虫歯、歯周病、口臭などの原因となる歯垢をやさしく、すばやく除去します。
歯ぐきにマイルドで快適なクリーニングを実感できます。
▶ 歯周ポケット内のバイオフィルムの除去
▶ 歯周病治療後のメンテナンス
▶ インプラント周囲の清掃(チタン研磨を含む)
▶ 歯肉縁上のバイオフィルムの除去
▶ 定期的な予防
▶ 歯肉溝周辺の軽度のステイン除去
▶ 歯の表面の研磨
※主成分。エリスリトールには、歯垢を分解する効果があります。
エアフロー粒子の細かいパウダーは複雑な構造の表面にも浸透するので、インプラントの方や矯正中の方には特におすすめです。
これまでのPMTCでは、機器が歯に触れていましたが気流が直接触れないため、歯の表面を傷つけることがありません。
PMTCでは3つの器具を使っていたことが、1つの気流で可能になります。
目に見えないバイオフィルムは、定期的なクリーニングで除去することが大切です。
エアフローワンでは、バイオフィルムの元となる膜まで取り除くことができます。
バイオフィルムがあると、プラークが溜まりやすくなりますが、エアフローワンで除去されるので、汚れが落ち、美しい状態をより長く保つことができます。
フッ素は、歯質を強化する化学物質です。
虫歯になりにくい丈夫な歯を作る効果が期待できます。
フッ素は半年に1回塗布するのが理想的です。
フッ素を有効に活用するためにも、半年に一度は塗るようにしてください。
また、ご自宅でもフッ素入りの歯磨き粉やジェルをお使いいただけます。
年齢に応じたフッ素濃度のものをお使いください。
1. 検査
2. フロス
3. ブラッシング
4. フッ素コーティング
フッ素塗布後30分は飲食を控え、できるだけ唾液を飲み込まないように注意してください。