2023年2月8日
こんにちは!大阪市中央区にある淀屋橋ブライト歯科です。
患者さまに「被せ物は、保険治療と自費治療でそんなに違うの?どんな違いがあるの?」とよく聞かれます。
虫歯が進行すると神経まで到達し、神経を抜く治療の後に被せ物をして、歯が元通りに噛めるように被せ物をする必要があります。被せ物には、歯の機能回復を目的とした保険治療と、歯の機能回復と見た目を改善するための自費診療があります。
淀屋橋ブライト歯科では、 保険診療と自費診療のどちらの治療も可能です。患者様に都度お伺いし、細かなカウンセリングをしながら治療方法を決めておりますので、ご安心ください。
そこで今回は、2回に分けて保険治療と自費治療の被せ物の種類や強度の差について、お話します。今回は、保険治療の被せ物について解説します。
保険治療の被せ物のメリットは、以下のとおりです。
デメリットは、以下のとおりです。
保険治療の被せ物は、銀歯とCAD/CAM冠【キャドキャム冠】(プラスチック)があります。
それぞれ解説していきます。
銀歯は昔から保険治療で使われているもので、強度は強いです。保険適用で3割負担の場合、1本あたり4,000〜5,000円ほどで被せ物が入れられます。
しかし、銀歯を外した際に虫歯が進行していたというケースが非常に多いです。 金属の性質上、熱いものや冷たいもので金属が収縮することによって、セメントと銀歯の間に隙間が生まれてしまいます。そこに虫歯菌が入ってしまうと、被せ物の内部で虫歯が広がります。
神経を取ってしまうと、 被せ物の内部で虫歯が広がっていても、痛みがなく気づきません。 気づくときは、ものを噛んだ後に歯が折れた場合などが挙げられます。
また、銀歯に使われる金銀パラジウム金合金は、長年お口の中にいると、金属イオンがお口の中で溶けていきます。入れたときは何もなくても、急に金属アレルギーを起こしてしまう可能性もあります。
CAD/CAM冠【キャドキャム冠】は、従来の型取りに歯型を撮るのではなく、お口のスキャナーで型取りし、 コンピューター上で設計(CAD)した歯の形状をデジタル技術を応用した機械でプラスチックのブロックで削りだす (CAM)という方法で作る被せ物です。
金属の価格高騰により、白い被せ物の保険適用範囲が変わり、現在は、前から4・5・6番目の歯に入れることができます。前から7番目の歯(一番奥の歯)に関しては、歯科用金属を原因とする金属アレルギーがある場合と、上下左右の 7番目の歯がすべて残っており、左右の噛み合わせの支持があるという条件をクリアしている場合にのみ入れることができます。歯科用金属を原因とする金属アレルギーがある場合は、医師の診断書が必要です。
CAD/CAM冠【キャドキャム冠】のメリットは、安価で白い歯が入れられることです。保険診療3割負担だと一本あたり5,000〜6,000円で入れることができ、機能回復とある程度の見た目の回復ができます。また、金属アレルギーの心配もありません。。
デメリットは、削るブロックの色が決められており 自然な歯の色よりも透明感がなく、単調な色味になることです。材質にプラスチックを使っているので劣化しやすく、長く使っていると変色してしまいます。また、自費のセラミックや金属に比べると強度が劣るので、強く噛んだり歯ぎしりなどで欠けたり割れたり外れてしまう可能性があります。
プラスチックの性質上、静電気が起きやすく歯垢がつきやすいこともデメリットの1つです。 歯垢はばい菌の塊なので、虫歯や歯周病になりやすいでしょう。
今回は、保険治療の被せ物である銀歯とCAD/CAM冠【キャドキャム冠】について解説しました。
保険治療の被せ物は決して悪いものではありません。デメリットを理解したうえで保険治療の被せ物を選択し、今後お口のケアを頑張るという方にはおすすめできますが、虫歯や歯周病の可能性を考えずに、安易に保険治療の被せ物を選択する場合はおすすめできません。
双方のメリットとデメリットを理解したうえで、ご自身の歯のためにどちらがいいのか検討しましょう。
淀屋橋ブライト歯科では保険診療と自費診療のどちらの治療も可能です。患者様に都度お伺いし、細かなカウンセリングをしながら、今後の可能性やデメリットなどをすべてお話し、ご理解いただいたうえで治療をしております。
次回は、保険適用外の自費治療の被せ物についてご説明します!