2023年1月18日
こんにちは!大阪市中央区にある淀屋橋ブライト歯科です。
今回は、虫歯の原因や虫歯になりやすい人がすべきことについてお話したいと思います。
皆さんが、ごはんやおやつ、飲み物を摂取した時、お口の中では何が起こっているのでしょうか。
何も口にしてない時のお口の中のpH(ペーハー)は6.8くらいで中性です。食べ物や飲み物を摂取すると、そこに含まれる糖分をエサに、細菌が酸を出してお口の中が酸性になります。酸を出すことでお口の中のpHが5.4以下になったときに、歯が溶けだします。これを「脱灰」といいます。
どんな人でも歯は溶けますが、唾液の力で口の中を洗い流してくれるので、pHが戻ってきます。pHが5.4以上に戻ってきた時に「再石灰化」が行われるのです。再石灰化とは、歯を形成しているカルシウムやリンなどが、酸によって溶けてしまったものを、唾液が中和させて修復してくれることです。
脱灰と再石灰化の均衡がうまくいっているなら、歯が修復されている時間が長くなるので、虫歯のリスクは低くなります。虫歯にならないようにするには、pHを下げる回数を減らすことと、再石灰化の時間を長く保つことが重要です。
飲み物は特に油断しがちです。摂取する場合、お茶、水、ブラックコーヒーなど、pHを下げないものにしましょう。砂糖入りの飲み物は、長時間飲まないようにする必要があります。
砂糖入りの飲み物は最も虫歯のリスクを高くさせます。例えば、砂糖入りの缶コーヒーや紅茶、スポーツドリンクを飲みながら仕事をしたり、テレビを観ることが習慣になっていると、ずっと歯が溶けている状態になっているため、虫歯になりやすくなります。牛乳は、pHは下がりにくいですが、乳糖なのでグレーゾーンです。念のため、しっかりと歯磨きを行いましょう。。
また、お口の中に食べカスが残っていると、食べカスに反応して酸が作られてしまいます。食後は速やかに歯磨きをしましょう。歯磨きが難しい場合は、最低限うがいだけでも行うことをおすすめします。
夜の歯磨きの際も注意が必要です。寝る時は唾液の量が極端に減り、唾液の効果が望めません。磨き残しがあると酸を出し、虫歯になりやすくするなるため、夜の歯磨きは重要です。歯磨きをした後、何か口にしたい時はpHを下げないものにしてください。
歯磨きは、食べカスを取るだけでなく、プラーク(歯垢)を落としやすくする目的もあります。菌は糖分をエサにして、お口の中を酸性にするだけでなく、プラーク(歯垢)も作り出します。酸性の状態が長く続いている方のプラーク(歯垢)は、粘りが強く、頑固で落としにくいです。
一生懸命歯磨きをしているのに、歯医者に行くと「もっと歯磨きしてくださいね」と注意されて、嫌な思いをしている方も多いでしょう。歯磨きの時間は充分に取って欲しいですが、落としやすいプラーク(歯垢)にすることで歯磨き時間の短縮にも繋がります。
今回は、虫歯の原因や虫歯になりやす人がすべきことについてお話しましたが、いかがだったでしょうか?食べることは、私たちが生活するうえで必要不可欠です。何も食べずに生活していくことはできません。
しかし、虫歯になりにくくするためには食事の管理も大切です。一度、ご自身の食事のとり方を見直してみてはいかがでしょうか。