2023年1月11日
こんにちは!大阪市中央区にある淀屋橋ブライト歯科です。
「虫歯菌が親や祖父母などから子どもにうつる」と聞いたことはありませんか?「そんなの嘘では…?」と思う方もいると思いますが、本当なのです。虫歯の病原菌は「ミュータンス菌」と呼ばれますが、生まれたばかりの赤ちゃんの口の中には、ミュータンス菌が存在しません。
では、なぜ子どもにミュータンス菌がうつってしまうのでしょうか。
それは、親や祖父母などの唾液が原因なのです!ミュータンス菌は硬い組織(歯)の表面に付着するため、歯が生え始める生後約1歳半〜歯が生えそろう2歳半頃までの期間は、特に感染しやすいため注意が必要です。
この期間は、以下の対策をしっかり行いましょう。
虫歯菌が子どもにうつってしまう機会を減らすことはできても、まったくうつさないことは不可能です。対策を行うには、ご家族全員で協力する必要があります。その際、以下の2点に十分注意しましょう。
スキンシップを取る際は、周りの大人もしっかりと口の中をキレイにして口腔ケアする必要があります。
しかし「毎日しっかり歯磨きをしているのに、虫歯になる」という方もいらっしゃるでしょう。
冒頭にも出てきていたミュータンス菌は、私たちが摂取する食べ物や飲み物などに含まれる糖分が大好物です。糖分を栄養にして増殖し、菌の周りに水に溶けない「グルカン」というネバネバのノリの物質を作って、歯に強く付着します。グルカンが作り出されると、たくさんの細菌が洗い流されず、歯の表面に留まりやすくなるのです。表面の細菌が増え、白い汚れとなったものが「プラーク(歯垢)」です。虫歯ができやすいところは、プラークがつきやすいところや取りにくいところです。例えば、奥歯の溝や凹みのあるところ、歯肉に近い歯の根元、歯と歯の間などが挙げられます。
ほかにも、虫歯治療をした詰めものと歯の境目付近にもできることがあります。これを「二次う蝕(虫歯)」と言います。ある程度の進行がないと痛みの症状がない場合が多く、深刻な状態になって初めて歯科を受診し、そこで気付く方も少なくありません。歯磨きと食生活が強く影響するため、十分に気をつける必要があります。
しっかり歯磨きをしていても、小さな隙間などにプラークは残っています。大人の私たちも定期的に歯科で検診を受け、早期発見や予防をしていきましょう!